後書きで触れているのはこの写真だろうと書いておられた方がいたので、写真を何枚かご紹介。
まずこれ。後書きにあるのはこの写真。
五十過ぎて見るとちょっと頭痛い。
着てるものは矢鱈重々しいけど、態度とか表情とか見ると確かに高校生。
ちなみに皆さん矢鱈コート着るのは、平均気温が相当に低い地域だからです。アルスター湖は今でも冬は凍結しますが、特に1944-45の冬は記録的な厳冬だったと言われています。
巻いた傘がイギリスかぶれのトレードマークですが、実用品でもあったと言われています──ロンドンより年間平均降雨日数は多いんで。
何と言うか、十代っていつでもどこでもあんまり様子が変らない。
夕方とか電車の中によくいるよね、こういう感じでつるんでる、ちょっとテンション上った連中。
派手なストールというのもお約束だったらしい。
カリカチュア。まあ、こういう感じに見えるでしょう、大人からすると。喫煙は誰も注意しません。当時は子供でも吸ってます。でも生意気です。
ちなみに肩パットは男女ともに必須。女子の証言では、ばん、と張った肩は「圧倒的男殺し」であったらしい。
実はこのスタイル、1980年代のファッションに非常に近いです。好まれた布地がちょっと違う。1980年代はソフトなファブリックが好まれたので。
ダンス。なんか可愛い。
カフェ・ハインツェ。現在も同名のカフェは存在する。
アンソニー・イーデン。こういう風にやりたかったらしい。チャーチルでは勿論なく。
まあ、見栄えのする男だからねえ、イーデンは。
何故かアスパラを持つウィンザー公。これもお手本。スウェードの靴を履いた最初の男、と言われている。
女子入れて集合写真。
現実の頭身がこのくらいだとすると、イーデンやウィンザー公って見果てぬ夢だよね。
女子だけと言う写真があまりないので、彼女らの服装は集合写真で確認するしかありません。割合とソフトな素材でドレープ多め、スカート短め。緑のストッキングの膝に青いハート型をアップリケした、と言ってる人もいます。往来でしかめ面するおっさんを見ると、わざわざスカートを膝上まで捲って見せたそうです。調子こいてるよねえ。
男子も、見えませんが、実は派手な靴下を履いてます。ストライプ、ドットなんでもござれ。たまに胡坐かいた写真とかにちらっと写ってます。結構でかいドットとか。どこで買ってたのかは謎。
あと、注目すべきはパンツスーツ。これもお洒落だったらしいけど、1980年代に生きていた身としては、なんか覚えがあって辛い。大体こういうシルエットになっちゃうんだよ、当初の意図と違って。
こういうシルエットには絶対ならない。無理無理。
付録。BDM。
何故かメディア掲載の写真はノーブラが多いけど、実際にはブラはします。してると思います。邪魔だもんねえ。