「戦争の法」が伽鹿舎から復刊されます

2016年1月に、自前の電子書籍レーベル tamanoir press を立ち上げてから、そろそろ2年が経とうとしています。

その時に方針として挙げたのは、電子書籍から紙の本を起こすことは、私家版・商業出版ともに、積極的に歓迎したい、ということでした。この方針は今も変っておりません。

当レーベルの電子書籍は、奥付に書いてある通り、10部程度までの私的複製は可、それを超える部数を紙媒体で出す場合には一言お断り下さい、ということにしております。私家版の場合は、部数にもよりますが、一冊いただく、くらいで考えております。商業的かつ独占的に出したい、という場合には、部数を伺った上で複製権を期間限定で売る、ということになると思います。

結果として、同じ作品が様々な版元から様々な体裁で出回ることになると思いますが、むしろそれは歓迎すべきことだと考えております。

この方針で始めて、真っ先に名乗りを上げて下さったのは、熊本の伽鹿舎さんでした。非営利で高橋啓訳のパスカル・キニャール「世界の全ての朝は」、フランソワ・ルロール「幸福はどこにある──Le Voyage d’ Hector」、國分俊宏訳坂口恭平挿画の「アフリカの印象」等を出しているところです。伽鹿舎QUINOAZ版として12月23日に「戦争の法」が出ることになりました。今回は自分で解説も書いております。

現物はまだ手にしておりませんが、上記3冊と揃いの、個性的な体裁の本になると期待しております。伽鹿舎の方針で当面、書店に並ぶのは九州限定となりますが、他地域でも入手は可能です。詳しくは伽鹿舎のHPをご覧下さい。

伽鹿舎さんの出版を応援したい、という方は、こちらの頁をご覧下さい。