あっくんだよ!――小谷野敦をいじり倒す

かつて、とあるとてもお馬鹿な人が女性の著述家の文章について、勿体を付けて四十男のような文章で書いてあるだけで、小娘文にリライトすれば小娘の妄言に過ぎないことが明らかになるだろう、と言って、丸々一ページか二ページをリライトに充てたことがある。まあ、リドリー・スコットの『テルマとルイーズ』について、いつもにこにこ笑ってレイプされてるのがフェミニズムじゃなかったのかよ! おれは失望した! とか叫んでいたことのある非常に痛ましい人のことなので、その程度が精々なのだろうが、とは言え、この手法にはなかなか冴えたところがある。つまり、小娘文に変換すると簡単に嘲笑できる、というところがである。何しろ我々の文明というのは小娘を舐めているから、小娘の言うことは端から馬鹿にして構わない事になっているのだ

小谷野敦、という人がいる。本人が編集しているという噂が絶えないWikipediaの項目によれば、「作家・比較文学者」だそうだが、筑摩書房から2010年に出した『現代文学論争』という著作には、ある作家について百箇所を越える事実誤認や事実無根の憶測・中傷があり、私自身についての見開き二ページについては、引用と単純な事実に関する記述を除くほぼ半分が中傷というすさまじい有様であるところからすれば元研究者に過ぎず、作家としては一度何故か芥川賞の候補に挙げられて以降は鳴かず飛ばずの人である。

今回、小娘文への変換対象に選ばれたのはこの不遇の人のブログだ。いにしえの私小説作家を模した痴愚朦朧体で誤魔化してはいるが、比較が付こうと付くまいと「文学者」等とは到底名乗れたものではないおつむの主であることは、こうやってリライトを掛ければ一目瞭然だ。論旨は一応原文を尊重し、不足な箇所は本人の過去の発言で補っている。

下の画像がもとのブログのスクリーンショットである。クリックするとリライトのpdfに飛ぶ (もしかすると下にぶら下がっているかもしれない)。お楽しみいただきたい。